つまり、どちらの結末になったとしてもあたしは修哉さんと結婚をすることになった…と言う訳か。

口を閉じて黙ったあたしに、
「まだ納得ができない?」

修哉さんが顔を覗き込むようにして聞いてきた。

「そう言うことじゃないんです」

首を横に振って答えたあたしに、
「まあ、結果的には半ば強引に結婚させようとした訳だからね」

修哉さんは呟くように言った後、やれやれと息を吐いた。

「そんなことを言わせたいんじゃないんです」

続けて答えたあたしに、修哉さんは訳がわからないと言う顔をした。

その顔に向かって、あたしは唇を開いた。

「――あたし、嬉しいんです」