「今日で卒業か。」
「お姉ちゃん。」
私は菜々。
国立に受かって、そこに春から通います。 
「皆と別れるの、寂しいじゃない。」
妹の瑠華と桜の木を見上げる。

―やだ、やだやだやだ!

誰かの声がする。
私、、疲れてんのかな。
脚が、フラフラする。
立てない!

「お姉ちゃん!!!」