「・・・ご」
「り・・・ご」
「林檎!」
「あっ・・・何?蘭兄さん」
「どうしたんですかボーっとして」
「うん?いや、ここに来た時の事思い出してね」
洗濯物を干しながら昔のことを思い出してボーっとしてたみたいだ。
「ここに来たとき、ですか懐かしいですね」
「うん、もうあれから一か月も経つんだね」
「長いようでまだ、短いですね」
「そうだね」
「おーい!林檎!!今日の昼飯なんだよー!」
「今日はね、シチューだよ!」
「おや、楽しみですね」
この一か月でみんなと仲良くなることができた。
私は一番最初に会い、
そして本当の兄のように優しくしてくれた小人の二葉蘭を「蘭兄さん」と呼ぶようになった。

