「大丈夫ですか?」
「えぇ大丈夫よ」
返事をして力を入れ立ち上がろうとすると足首に痛みが走り、立ち上がることが出来なかった。
「捻挫をしてますね・・・手当てをしましょうか。僕たちの家へおいでなさい」
「いや、でも・・・」
「僕も驚かしていましたから、僕にも責任がありますしね」
「でも、急いで行かなくちゃならないの・・・!」
「その足じゃ走ることもできないしその濡れた服では無理でしょう?僕たちの家で服を乾かしましょう」
私が黙って俯いていると突然浮遊感に襲われた。
「きゃっ・・・・」
彼がお姫様抱っこをしていた。