「大丈夫大丈夫・・・・」

「林檎?」

「本当に大丈夫だから・・・・あれ?なんか目の前がぼやけてるな」

「泣くほどなんですから何かあったのでしょう?」


兄さんはそういうと私をお姫様抱っこした。

その優しさ、温かさに私はホッと気が緩んだのか涙が止まらなかった。
蘭兄さんは玄関に待機しているみんなのところに向かった。

皆は私が泣いているのがわかると駆け寄ってきたくれた。

「大丈夫か?」や「何かあったの?」とみんなが声をかけてくれた。


「とりあえず、みんな中に入りましょう」

「ぐすっ」


蘭兄さんの声にそれぞれが反応し、そして家の中に入っていった。