「恭介君は入らないの?」
「着替えがないし、お前の着れないから」
「あ、そうだよね。」
話すことがなくなって、沈黙になってしまった。
静かになったらまた緊張してきた…
「優衣。ここ、来て?」
恭介君が膝を叩いてそういう。
来てって、膝の上に?
黙って言う通りにする。
というか、緊張しすぎて話せない。
「怖い?」
膝の上に座ると、恭介君とほぼ目線が一緒で距離が近い。
「当然か…俺に、キスして」
「え!?なんで…」
唐突すぎてびっくり。
今の状況でそんなこというか。
「いいから。数センチ顔を前に動かせばできるだろ?」
「そんな理論的に言わなくてもわかるよ…」
数センチ…
私は頑張って近づける。
顔が近くなると目が勝手に閉じて、恥ずかしさを紛らわそうとする。
そしてやっと唇に触れたと思ったら、今度は恭介君からしてきた。

