あの夏。

あの夏といっても、どの夏かは全く覚えてなくて、あの夏何があったのかもはっきりは覚えてない。
でも、たしかにあの夏はあった。
あの夏、何かが私を変えたんだ。


「なぁにぼーっとしてんのよ、かな」
急に現実に戻されたようで、ビクッとしてしまった。
「え、ぼーっとしてた?」
「え?自覚ないの?」
この頃、なにかと考え込んでしまう。
春子はそんな私を心配してるみたい。
「ごめんごめん!自覚ある!ぼーっとしてました!」
春子にはできるだけ心配かけたくないんだけどなぁ。
「何をそんなに悩んでんのよ?あ!夕星くんのこと考えてたんでしょ!」
「だから、そんなんじゃないってば!」