ほしくて、いらない。




そうやって自分に言い聞かせていることには、もうとっくに気付いていた。



薄々気付いていた。



高沢先生に対する思いに。



だけど私は素直じゃないから、



だから、



認められずにいるんだ。



もし、



もしいつか、



認められる日が来たら。



そしたら、



先生は私の想いに応えてくれるのだろうか。



先生は、



私を優しく抱きしめてくれるのだろうか。



こんなことを考えてしまっている今、



私の気持ちはもう明らかである。



私がこの気持ちを認めたとき、どうなる?



先を考えるのが怖くて、



だから認めたくないんだ。



自分の心境の変化を感じながらまだ少し肌寒い夜道を歩いた。



なんとなく見上げた夜空には、星がたくさん瞬いていた。



綺麗だね、なんて言い合える相手は隣にいない。



今、君がここにいたら良かったなぁって今までの私なら考えていたかな?



君と一緒に見上げたかったなぁ、

君にも見せてあげたいなぁ、



なんて、きっと今までの私は思ったよ。



だけど今そんなことは思ってないんだ。



もうこれが、私の中での大きな変化だね。



自分の変化を噛み締めて、みんながいるカラオケに急いだ。