「おい」
階段を降りている途中、上から降ってきた先生の声。
自然と足が止まったが、振りかえることはしない。
「溜め込むのもストレスになって肌に悪い。荒れるぞ〜〜」
「は?」
ふざけた口調にイラついて、振り返って睨みつける。
「怒らない怒らなーい。カルシウム足りてますかー」
更にムカついた。
私をわざと怒らせてるのかって、そう思ってしまう。
狙ってるとしか思えない。
「…なんて、冗談だ。抱えきれなくなって潰れる前に周りを頼れ、ここは病院だ」
そう言った先生は私の横を通り過ぎて中へ入っていった。
なによそれ…
周りを頼れ?
…私は頼らない。
この問題は、私がひとりで抱えていかなきゃいけないことなの。
私のせいでみんな悲しい思いをして、苦しんでたくさんたくさん泣かせたっていうのに、私だけ人に寄りかかって楽になろうなんてそんなことできない。
できるはずがない。
