ほしくて、いらない。




「起きたんですね。おはようございます」



私は笑う。



高沢先生に向けて微笑んだ。



「おはようじゃねえ。起こせよ」



「ぐっすり眠ってたから起こさない方がいいかなーなんて」



「帰るつもりだったんだから起こす方がいいに決まってんだろ」



あーそうですか。



私だって私なりに起こそうか起こすまいか結構考えたのに。



「どうもすみませんでしたー」



今の私には言い返す気力もない。



ただ精一杯不機嫌に返すことしかできない。




「……大丈夫か」



…っ



なんでよ。



なんで先生がそんなこと言ってくるのよ。



「なにがですか?」



「なんとなく」



なんなの。



気付いてるっていうの?



そんなわけない。あってたまるか。



「意味わかんない。私は大丈夫ですよ」



先生に弱ってるとこなんて見せられない、ていうか見せたくない。



これ以上、今は一緒に居たくない。



少しひとりになりたい。



部屋に戻ろうと先生をおいて屋上を後にした。