ほしくて、いらない。



「ガキなお前には少し刺激が強すぎたか?」


「ガキじゃないです!」



むかつく…子供扱いされた。


真顔で言ってくるから尚更いじわる。



「おお、感情的になったお前は初めてだ。ムキになんなよ。やっぱガキだな」



感情的って、


私はいつも感情的だ。


周りからは大人しいとか、落ち着いているとか言われているけど、本当はそんなことない。


ただ面倒だから自分の思ったことをあまり口に出さないだけで、いつも頭で思っていることはたくさんある。


なのに、


高沢先生はむかつくからどうしても反発したくなる。


思っていることを口に出してしまう。


それが尚更先生を楽しませているんだ。


そんなこと分かっているのに…。


先生はタチが悪い。


いつも先生にバカにされてるように感じるから、


だから今日は私も少し言い返そうと思っただけ。


なのに失敗。


やっぱり私が心を乱されてしまう。