「あ!そういえばね、隣の病室に桜ちゃんと同じ高校生の女の子が入ったんだよ」



点滴の準備をしながら話してくれる石田さん。



「歳近いし仲良くできるんじゃないかな!その子もなかなか手がかかる患者さんでさー、初日から抜け出したんだよ…なんか桜ちゃんみたいだよね〜桜ちゃんと気合ったりして!ふふっ」



「そうなんですね」



「桜ちゃんは大人しくて静かな子だけど、その子は明るくて…まぁ悪く言えばうるさい?子だから合うといいけど合うかな〜」



「うるさい子なんですか」



「よし、できた!そうそう、仲良くなれるといいね」



「ありがとうございました」


「じゃ〜また様子見に来るね!大人しくてるんだよ〜?」



そう言って、笑いながら出て行った石田さん。