「私と、前に進みませんか?」 自分がこんな気持ちになるなんて、思いもしなかった。 私がもう一度人を求めるなんて、 人に求めてほしいと思うなんて、 …思ってなかった。 周りなんてどうでもよかったの。 あの人がどうだとか、 あの人がああだったとか。 誰と誰が付き合ってるとか、 誰が誰を好きだとか。 周りが勝手に教えてくれる情報に、適当に相槌を打って笑って済ませる、そんな日常。 今でもそれは変わってないよ。 ただひとつ、 1つだけ。 高沢先生については無視できなくなっちゃったみたい。