ほしくて、いらない。



「私と、前に進みませんか?」


自分がこんな気持ちになるなんて、思いもしなかった。


私がもう一度人を求めるなんて、


人に求めてほしいと思うなんて、


…思ってなかった。


周りなんてどうでもよかったの。


あの人がどうだとか、


あの人がああだったとか。


誰と誰が付き合ってるとか、


誰が誰を好きだとか。


周りが勝手に教えてくれる情報に、適当に相槌を打って笑って済ませる、そんな日常。


今でもそれは変わってないよ。


ただひとつ、


1つだけ。


高沢先生については無視できなくなっちゃったみたい。