「やめて…」
……………
………
…
「離して…」
……っ、
私が先生を拒むたびにどんどん腕の力が増す。
彩が痛めつけていった私の胸は、先生の締め付ける力が強くなっていく度どんどん先生のせいで痛んでるんだって錯覚を起こしていく。
……っ、
……先生…
……もっと…
…もっと、もっと………
……もっと強くっ……
…この胸の痛みは、
先生が抱きしめてるせいだって………
………思わせてよっ……
「…せんせっ」
胸が痛いです。
「……もっ、と、」
更に強くなった腕に、無性に泣きたくなった。
私に応えてくれた先生に、
強く抱きしめてくれる先生に、無性に縋りたくなった。
「…っ、」
……先生…
………高沢、先生っ…