ほしくて、いらない。




膝に顔を埋めて、胸の痛さを噛み締めた。



「おい」


………



なんでこんなときに会っちゃうかなー。



狙ってるの?



この間の屋上の時もそう、タイミング悪すぎだよ。



高沢先生…



「何してる。お前はバカなのか」



「それは今に始まったことではありません」



「そうだった。こんな明らかなことを聞いてしまった俺もかなりバカだな」



むか…



「…そうですよ?え?もしかして今気づいた感じですか?」



「ちっ……顔あげろよ」



「やです」



「人とお話するときは相手の目を見てお話しましょうって小さい頃親に習わなかったのか」



…親…



思い出したくない。



「先生は例外です」



「あ?」



「いえごめんなさい。なんでもないです」



怖いです。



怖すぎます。



今に始まったことじゃないけどっ。