ほしくて、いらない。




「緊張した顔なんて見たことなかった!!!

“私たちなら優勝できちゃうね” ?

ふざけないでよ!!よく言えたよね!?!?結局壊したのはあんたなのに!!!」



……私だって緊張してたよ。



緊張してお腹痛くなったときだってあったもん。



だけどそんなのペアにいちいち報告してたら、大丈夫?とか余計な心配かけちゃうじゃん。


不安になったでしょ。



…だって



………



…私たちペアの得点源は私だったんだから…



言えなかったんだよ…



彩にはわからない。



ずっとずっと期待されてきたのは、彩より私だった。



彩にかかったプレッシャーの何倍も、私のプレッシャーは大きかったの。



彩ばっかり辛かったなんて思わないでよ。



「…ごめんね」



そうは思っていても言わない。



というより、言えない。



確かに彩の言う通り、壊してしまったのは私だから。



私にぶつけることで彩の気持ちが少しでも晴れるなら、私は受け止めるよ。



…受け止めるしかないんだ…



「あんたのバドミントンは何だったのよ!!!ただの遊び道具!?!?」



そんなわけない。