ほしくて、いらない。




「桜、あの後うちがどうなったか知ってる?」



黙って首を振った。



もう声が出ない。



声ってどうやって出すんだっけ。



「だ〜よ〜ね〜〜?逃げたんだもん!うちのことなんて忘れてこっちで楽しんでたんでしょ!?」



「…そんな、こと…ない」



「うそよ!!うちはあっちで苦しんでたって言うのにっ!わかる!?あのときの気持ち!!本気でてっぺん狙ってたうちの気持ちわかる!?わかんないよね!?あんたなんてどうせ適当に楽しむためにとか甘い考えだったんだろうけどね!!!」



うるさい…



「みんなに期待されて!!親!友達!先生!学校!!本当にたくさんの人たちにすごく期待されてたの!!!うちがどれだけ大きいプレッシャーの中やってたか!!!」



黙って…



「だけどそんな中でも、あんたはただ笑って!!みんなの期待なんて気にしないで、プレッシャーなんて感じないで、淡々といいプレーして勝ち上がって!!」



プレッシャー、私にだってかかってたよ…