ほしくて、いらない。



二限が終わった休み時間、



未来ちゃんが一人でやってきた。



珍しいと思い、美咲を探すと黒板を消していた。


日直か…



「ねぇ昨日あのあとやっぱり!?」

「だから遅刻してきたんだよね!?」

「どうだった彼は!上手かった!?」



未来ちゃんの食いつきがすごい…



「可愛い顔して未来ちゃんもやることやってるんだね」



私が嫌味くさくそういうと、きょとんと訳がわからないとでも言いたげに首をかしげた。



「未来は彼氏としかしないよ〜?二股もしないし」



そっか、ただ元カレが多くて経験豊富なだけか。


疑ってごめんなさい。



「で!どうだったの〜〜!!」



「どうだったのって…」



「もぉ〜焦らさないで教えてよ!!さては上手かったんでしょ!?」



いや、焦らしてるつもりなんて微塵もないです。



「まぁそれなりに」



「きゃぁ〜〜!!」



「うるさい」



興奮状態の未来ちゃん。



今までの未来ちゃんならここまで私に食いついてくるなんてしなかっただろう。