ほしくて、いらない。



見なかったことにしよう。



それがいい。



目を瞑って、



瞑想する。



次に目を開けたときには、目の前に高沢先生はいない。



何も見てない。



何も考えてない。



集中して、心を、頭を、真っ白にして。



………




目を開ける。



うん、今日も一日頑張ろう。



そのままホテルを出て、家に帰った頃にはもう8時前だった。



これからシャワーを浴びるとなると、あー遅刻だ。



しょうがない。



お腹が痛くてーーーとか言い訳して遅刻課題無しにしてもらおう。



我ながらいい案だ。



どうせ遅刻ということで、のんびり支度をして家を出たのは9時過ぎ。



通勤、通学ラッシュを過ぎたこの時間の電車は空いていて落ち着いている。



毎日こんな穏やかな通学をしたいものだ。



電車を降りて、学校に歩いている途中、通学路にあるコンビニでお昼のパンを買った。



私が学校に着いたのは二限の途中。