そのあと琴里にも同じように番号を登録してもらって、それから私の番号も二人のケータイに登録した。



「これで学校以外でもいつでも連絡できるね♪」


「うん、私もメールするよ」


嬉しそうな琴里につられて、私も笑った。


いつでも、好きなときに好きなことを伝えられるって、すごいことなんだって思った。


友達や、家族や、好きな人と、ちょっとした小さな繋がりができたような気がする。


それは言葉じゃなくたって、写真だって何だっていいし、実際に伝えなくてもいい。


それでも、そうできるんだっていうことが、なんだか嬉しくて。


私は手の中のケータイを、ギュッと大事に握りしめた。