全力片思い

私の柳瀬に対する気持ちといい、笹沼くんに対する気持ちといい……。

どうしてカレにはなにも話していないのにバレてしまったのかな?

考えを巡らせていると一歩近づく足音。

私と笹沼くんの距離が縮まった。


「別に嫌いでもいいよ。でも俺は皆森さんと同じだから放っておけない」

「――え?」


どういう……意味? 同じってなに?

溢れそうになった涙もすっかり止まり、今はただ茫然と笹沼くんを見つめることしかできない。


「俺にも分かるから。……だから皆森さんの言動を見ていると、嫌でも自分と重なって見えて苛々する」

「なに言って……」

「分からない? 一緒だって言っているのに」


被せられた声。威圧的な視線。鋭い眼差し。

いつもと変わらない笹沼くん。

でも――……カレの言っている意味が、どうしても理解できない。