「柳瀬くん、体育祭の日にそっとタオルをかけてくれたって言っていた! 落ち込んでいるのを察して、なにも言わず掛けてくれたって! それが私を好きになったきっかけだって聞かされたの!!」
涙を拭うことなく、光莉は悲痛な思いをぶつけてきた。
「柳瀬くんにタオルを掛けたのは、萌なんでしょ……? どうしてちゃんと話してくれなかったの? そんなことがあったって! どうして柳瀬くんにタオルを掛けたのは萌だって話してくれなかったの……?」
「それ、は……」
どうしよう、なんて説明したらいい? どこから話したらいいの?
なにも話さない私に光莉は怒りを募らせていった。
「私を好きになってくれた理由が、萌なんだもの! 好きって言ってくれても『私も』なんて言えるわけないじゃない! 柳瀬くんが好きになったのは、私じゃないんだから」
「そんなっ……」
「そうでしょ? ……柳瀬くんが好きになったのは、本当は萌だよ」
違う、そんなことない。なんて、言えるはずなかった。
どうすれば光莉に伝わる? ううん、そもそも伝える術なんてある?
涙を拭うことなく、光莉は悲痛な思いをぶつけてきた。
「柳瀬くんにタオルを掛けたのは、萌なんでしょ……? どうしてちゃんと話してくれなかったの? そんなことがあったって! どうして柳瀬くんにタオルを掛けたのは萌だって話してくれなかったの……?」
「それ、は……」
どうしよう、なんて説明したらいい? どこから話したらいいの?
なにも話さない私に光莉は怒りを募らせていった。
「私を好きになってくれた理由が、萌なんだもの! 好きって言ってくれても『私も』なんて言えるわけないじゃない! 柳瀬くんが好きになったのは、私じゃないんだから」
「そんなっ……」
「そうでしょ? ……柳瀬くんが好きになったのは、本当は萌だよ」
違う、そんなことない。なんて、言えるはずなかった。
どうすれば光莉に伝わる? ううん、そもそも伝える術なんてある?



