全力片思い

「すみません、降ります」

一瞬躊躇してしまったけれど、意を決しドアの方へ向かっていく。


どう考えても、このまま光莉のいない学校には行けないよ。

会って話がしたい。

押し進み電車から降りようとしたけれど、腕を掴まれ止められてしまった。


「あっ……!」

ドアは閉まり、電車はゆっくりと走り出してしまった。


途方に暮れながらドアを見つめてしまっていると、深い溜息が聞こえてきた。


「なにやっているの? 今、降りようとしたよな?」

掴まれていた腕は解放され、笹沼くんは呆れたような目で私を見下ろしてきた。


「だって……」

言葉が続かず、唇を噛みしめてしまう。


なにから話せばいい?

私でさえまだ頭の中が混乱しているというのに。


どう説明したらいいか困っていると、笹沼くんは周囲を見回し出した。

「もしかして光莉、今日休みなの?」