全力片思い

「告白ってタイミングだと思うから。……それに柳瀬だって誰かに背中を押してほしいから、こうやって私に打ち明けてくれたんでしょ?」


柳瀬の気持ち分かる。

私だって柳瀬を好きになったこと、誰かに聞いて欲しかった。

相談にのってほしかった。


もし、柳瀬みたいに誰かに話すことができていたら、告白する勇気を出せていたらって後悔するばかりだよ。


そんな後悔を柳瀬にはして欲しくない。

「行きなよ、柳瀬。光莉と連絡先くらい交換したんでしょ? 駅ビルにいると思うから。……頑張ってこい!」


グーパンチで柳瀬の肩を叩くと、カレはよろめき尻餅をついた。

けれどすぐに笑顔で勢いよく立ち上がった。


「サンキュ、皆森! ……やっぱお前は親友だわ。皆森の言う通り、俺……誰かに背中を押して欲しかったと思うから」


下から眺める柳瀬のハニカム笑顔が眩しくて、私も立ち上がった。

「行ってくるわ! もし……振られたりしたら、ちゃんと慰めてくれよな」


バカだな、柳瀬が光莉に振られることなんてあるわけないのに。

不安げに瞳を揺らす柳瀬に勇気を与えるよう、満面の笑みを向けた。