全力片思い

どう、答えればいいのかな?
そもそもどうして柳瀬は私に言ってきたの?


返答に困っている私に気づいたのか、柳瀬は捲し立てた。


「ほら、皆森この後小松崎さんと約束しているし! だからその、ふたりの時間を奪うことになるからさ……」


次第にしどろもどろになっていくと、柳瀬は頭を抱えしゃがみ込んでしまった。

「だーもう!!」

「え、ちょっと柳瀬?」


突然声を荒げしゃがみ込んだ柳瀬にギョッと驚き、私も柳瀬と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。


すると柳瀬は少しだけ顔を上げ、私を見据えてきた。


「悪い、違うんだ。……怖くてさ」

そう言うと柳瀬はギュッと身体を押さえる。


「俺、告白とかしたことないし不安しかなくて。……それにせっかく小松崎さんと仲良くなれたのに、告白して今の関係が崩れるのが怖くてさ」

柳瀬……。

ポツリポツリと漏らされる柳瀬の本音に胸が締めつけられていく。