全力片思い

「どうかしたの?」

気になり声を掛けると、待っていましたと言わんばかりに声を上げた。

「あのさっ……! 相談っていうかその……お願いがあるんだけど!」

どもる声に余裕がない姿に、こっちまで変に身構えてしまう。

「なに?」


尋ねると柳瀬の目は忙しなく泳ぎ出し視線が定まらなくなる。

誰もいない廊下の窓から差し込む夕日が、柳瀬の顔をより一層赤く染めていく。


「その……さ、俺――」


言葉を詰まらせながら必死に絞り出すように言うと、覚悟を決めたように耳まで赤く染め真っ直ぐ私を見つめてきた。


「俺、小松崎さんに告白しようと思うんだ!」


宣言するように放たれた言葉に息が詰まり、瞬きすることを忘れてしまった。


「いや、正確には最近ずっと告白したいと思っていた! 冬休みに入る前に気持ち伝えたくて……!」

話を続ける柳瀬から視線を逸らせない。


「でもなかなかタイミングが掴めなくて……。でも今日はバイトが休みなんだろ? だからその、チャンスだと思って! ……俺、今日告白してもいいかな?」

「柳瀬……」