全力片思い

「じゃあ萌、私先に駅ビルに行っててもいいかな? 買いたいものがあるから」

「ごめんね、終わったらすぐ行くから」

「了解」

そう言うと光莉はバッグを手に教室を出ていった。


「幸、図書室で待っているから」

「おう、分かったよ」


光莉に続いて笹沼くんも柳瀬に声を掛けると。教室から出ていった。

「お互い待たせているし、さっさと終わりにするか」

「そうだね」


私と柳瀬も校庭に向かうべく教室を後にした。



「うわぁ、外寒いな」

「そりゃもう十二月も後半ですから」


ふたりで協力して旗を下ろし、畳んでいく。

その間も容赦なく北風が襲ってくる。

手早く畳み、保管場所へと運んだ。


「これでよしと! じゃあ帰ろうか」

指定の場所にしまい柳瀬に声を掛けるものの、どうも様子がおかしい。

いつもの柳瀬じゃない。

モジモジし出し、なぜか私の様子を窺っているように見える。