そもそもどうして笹沼くんはこんなところで聞いてくるわけ?
さっきから周囲の……主に女子の視線が痛い。
歩く会のときの噂は瞬く間に学校中に広まっていった。
おかげさまでますます私と笹沼くんが付き合っているんじゃないかと根強さを増し、今まで以上に注目されるようになってしまった。
もちろん光莉と柳瀬は噂を信じていない。
あの日は光莉が怪我をしてしまって動揺していた私を落ち着かせようと、笹沼くんが手をずっと繋いでいてくれたことになっている。
それを笹沼くんがふたりに説明したときは驚いてしまったけれど。
笹沼くんはあの日から特になにも変わらない。
いつも教室ではあまり話さないし、本読んでばかりだし。
だから今、非常に驚いている。
公衆の面前でこんなことされちゃったら余計に。
「話聞いてる?」
なにも言わない私に痺れを切らしたように顔を近付けてきた笹沼くん。
「きっ、聞いているから!!」
突然のアップ顔に思わず声を張り上げ、後ろに後退りしてしまった。
さっきから周囲の……主に女子の視線が痛い。
歩く会のときの噂は瞬く間に学校中に広まっていった。
おかげさまでますます私と笹沼くんが付き合っているんじゃないかと根強さを増し、今まで以上に注目されるようになってしまった。
もちろん光莉と柳瀬は噂を信じていない。
あの日は光莉が怪我をしてしまって動揺していた私を落ち着かせようと、笹沼くんが手をずっと繋いでいてくれたことになっている。
それを笹沼くんがふたりに説明したときは驚いてしまったけれど。
笹沼くんはあの日から特になにも変わらない。
いつも教室ではあまり話さないし、本読んでばかりだし。
だから今、非常に驚いている。
公衆の面前でこんなことされちゃったら余計に。
「話聞いてる?」
なにも言わない私に痺れを切らしたように顔を近付けてきた笹沼くん。
「きっ、聞いているから!!」
突然のアップ顔に思わず声を張り上げ、後ろに後退りしてしまった。



