全力片思い

ズルイ私でごめんなさい。
親友で嘘ついたままでごめんね。


もう二度と光莉に嘘なんてつかない。

これから先、なにがあっても。

だからお願い。
この嘘だけは一生突き通させて――。



それから時間は過ぎていき、十二月も中旬に入った。

光莉と柳瀬の距離はますます縮まっていくのが、後ろの席から見ているだけで分かった。


「もうなにも感じないんだ?」

ある日の昼休みのことだった。

ひとり自販機でなにを飲もうか悩んでいると、突然隣に現れた人影。


驚きすぐに隣を見ると、自販機に手をつき私を見下ろしていたのは笹沼くんだった。

近い距離に嫌でもドキッとしてしまうも、笹沼くんは至って冷静。


周囲がキャーキャー騒ごうが、お構いなしに私に答えを急かしてくる。

「幸のこと、すっぱり諦めきれたの?」

返答に困る。