光莉……きっと私になにか話したいことがあるんだよね? でなければ今日の予定を聞いてこないだろうし。


私も柳瀬との誤解を解きたいと思っていたし、ちょうどよかったのかも。

いい加減ちゃんとしよう。

自分で告白しないって決めたんだ。

今のままの関係を崩したくないから選んだんじゃない。

なら最後まで突き通さないと。


自分自身に気合いを入れて身支度を整え、足早に家を出た。



「いらっしゃい、ごめんね急に来てもらっちゃって」

「ううん、全然。それより大丈夫?」


ドキドキしながら光莉の家のインターホンを鳴らすと、右足を庇いながら出てきてくれた。


いつもと変わらない光莉の笑顔にホッと胸を撫で下ろすも、足の方に目がいってしまった。


「大丈夫だよ、湿布取れないように包帯しているだけで、痛みはだいぶ引いたから。それより上がって」

「お邪魔します」