温めたものをテーブルに運び食べ始める。


きっと柳瀬のことだ。
同じような内容で笹沼くんにもラインしたはず。

笹沼くんはどう思ったのかな?

またどうしても笹沼くんのことを考えてしまう。


食べ終えた食器を洗い、ソファーに座り再びスマホを見つめる。

「光莉に連絡するべき……だよね」


昨夜は疲れて寝ちゃっているかもしれないとか、理由ばかり並べて結局ラインすることができなかった。


光莉に昨日誤解させたままかもしれないし、ちょっと気まずい雰囲気のままだったから、光莉も気にしているかもしれない。


それならいますぐ連絡するべきなのに、邪念が邪魔をして文字を打ち込むことができない。


なにやっているんだろう、私。
光莉はなにも悪くないのに。


自分の気持ちを打ち明けてくれた。

それなのに不可抗力とはいえ、誤解させてしまったかもしれない。

ならすぐに誤解を解かないと。

柳瀬が好きなのは光莉なのだから。