笹沼くんは言っていたよね、私と同じだって。
本当にそうなのかな? 私には同じとは思えないよ。
笹沼くんの方がもっと辛い思いをしているんじゃないかって思ってしまう。
その後も私たちは、すれ違う同じ学校の生徒に見られても、ゴールするまで繋いだ手は離さなかった。
痛みや苦しみを共有するようにずっとずっと――。
この日、ゴールするまで柳瀬は戻ってこなかった。
ゴール先で聞いたのは、柳瀬が光莉の病院に付き添っていったということ。
多分捻挫だろうとのこと。
笹沼くんは「そうですか」と呟いた後、先生に柳瀬の荷物を渡した。
「じゃあまた明後日」
「あっ、うん」
歩く会が終わり、笹沼くんと一緒に帰った。
けれどお互い一言も言葉を発することはなく、沈黙のまま歩き続けた。
それは電車に乗ってからも同じ。
言葉を交わしたのは、笹沼くんが電車から降りるときだった。
本当にそうなのかな? 私には同じとは思えないよ。
笹沼くんの方がもっと辛い思いをしているんじゃないかって思ってしまう。
その後も私たちは、すれ違う同じ学校の生徒に見られても、ゴールするまで繋いだ手は離さなかった。
痛みや苦しみを共有するようにずっとずっと――。
この日、ゴールするまで柳瀬は戻ってこなかった。
ゴール先で聞いたのは、柳瀬が光莉の病院に付き添っていったということ。
多分捻挫だろうとのこと。
笹沼くんは「そうですか」と呟いた後、先生に柳瀬の荷物を渡した。
「じゃあまた明後日」
「あっ、うん」
歩く会が終わり、笹沼くんと一緒に帰った。
けれどお互い一言も言葉を発することはなく、沈黙のまま歩き続けた。
それは電車に乗ってからも同じ。
言葉を交わしたのは、笹沼くんが電車から降りるときだった。



