しかもなに?
勘違いさせた挙句、それをきっかけに光莉を好きになったかもしれないとか。
誘われたときから、もしかしたら柳瀬は私に告白をしてくれるのかも……なんて期待していた自分が恥ずかしい。
勇気、出したんだけど……な。
すぐにタオルを掛けたのは自分だと言おうとしたけれど、思い留まる。
柳瀬は完全に勘違いしているし、光莉を好きになったとまで言っている。
ここで「三日前、タオルを掛けたのは私なの」なんて言っても信用してもらえないだろうな。
きっと笑いながら「皆森が俺に優しくしてくれるわけねぇじゃん」とか、「寒い冗談はやめろよな」って言われちゃうに決まっている。
ずっと柳瀬のことが好きだった。
好きだからこそ、どんな形でもいいからそばにいたかった。
今ではすっかり悪友が板についてしまっている。
なんでも話せる男友達。……柳瀬にとって私はきっとただの女友達でしかないはず。
だからこそ言いたいことは言い合い、時には口喧嘩もする。
けれどいつだってそばにいることが出来た。
それだけで充分幸せだったはずなのに、その幸せが今、こんな形で私を追い詰めることになるなんて。
勘違いさせた挙句、それをきっかけに光莉を好きになったかもしれないとか。
誘われたときから、もしかしたら柳瀬は私に告白をしてくれるのかも……なんて期待していた自分が恥ずかしい。
勇気、出したんだけど……な。
すぐにタオルを掛けたのは自分だと言おうとしたけれど、思い留まる。
柳瀬は完全に勘違いしているし、光莉を好きになったとまで言っている。
ここで「三日前、タオルを掛けたのは私なの」なんて言っても信用してもらえないだろうな。
きっと笑いながら「皆森が俺に優しくしてくれるわけねぇじゃん」とか、「寒い冗談はやめろよな」って言われちゃうに決まっている。
ずっと柳瀬のことが好きだった。
好きだからこそ、どんな形でもいいからそばにいたかった。
今ではすっかり悪友が板についてしまっている。
なんでも話せる男友達。……柳瀬にとって私はきっとただの女友達でしかないはず。
だからこそ言いたいことは言い合い、時には口喧嘩もする。
けれどいつだってそばにいることが出来た。
それだけで充分幸せだったはずなのに、その幸せが今、こんな形で私を追い詰めることになるなんて。