全力片思い

「よし、頑張っていこう!」

四人の中では私が一番体力ないだろうし。

今日はみんなの足を引っ張らないようにしないと。そのために昨夜は早く寝て睡眠もばっちりだ。

気合いを入れて最寄り駅へと向かった。



「あ、おはよう皆森」

「……おはよう」

気合い充分な私を駅で待っていたのは柳瀬だった。

改札口の前で立っていたカレは私の姿を見つけると顔を綻ばせ、駆け寄ってきた。


「え、どうして?」

明らかに私を待っていたよね?

目を白黒させてしまっていると、柳瀬は白い歯を覗かせた。

「そんなの皆森を待っていたに決まっているだろ?」

「……え」


深い意味なんてなにもないと分かってはいるものの、好きな人に言われたらドキッとしてしまう。

「最近皆森とまともに話してねぇなって思ってさ。だから待ってた」