全力片思い

それでも必死に私に答えを求める光莉にハッとし答えた。

「ううん、そんなことないよ。ふたりともなんとも思わなかったよ」

……たぶん。と心の中で呟く。

「本当に!? ……大丈夫かな」

それでも安心できないのか、再度問いかけてくる光莉。


驚かされっぱなしでイマイチ実感できない。……けれどこれは確実に光莉、柳瀬のことを意識しているんだよね?

いまだにブツブツと「失敗しちゃったよ」とか「どうして逃げてきちゃったんだろう」と後悔を漏らす光莉。


堪らず聞いてしまった。

「もしかして光莉……柳瀬のこと、好きなの?」

ごくりと生唾を飲み込むいざ問いかけると、途端に光莉はギョッとし顔を手で覆ってしまった。

「ちがっ……! そういうんじゃないから! ただその……」

そう言うと言葉を濁す光莉。

「好きっていうか……気になるっていうか……」