いけない、いけない。私も頑張らないと! そう思い黒板に目を向けた。 黒板には几帳面で均一にな先生の文字。 先生の低くて優しい声が2人っきりの教室に響く。 …先生の手って指長くて綺麗なんだな。 「白井!聞いてるのか」 「え!?あ、はい。」 先生があきれたようにため息をつく。 「ぼー、としてないで手を動かしなさい。」 「はーい。」 そして私は、渋々手を動かす。