ツナの星

町も。
ひとも。

変わらないのはあのお城だけだった。


あたしは走ってお姫様のところへ行った。


『お姫様。ツナが帰ってきています。』

しかし、お姫様はツナを見てもなにも言いません。

お姫様は変わっていたからです。
ツナがいなくなった次の冬に亡くなってしまったのです。