奴は地図を見、敵国の要塞が山に囲まれているのを確認すると戦闘服から作業着に着替えノコギリとどこら入手したのか分からない見たこともない不思議な苗木と引火性の強い液体を肥料用と明記し直したものを持って出発した。その不思議な苗木は液体なら何でも例え引火性の薬品でも育ち苗木の中には多くの水分を蓄える苗木だった。
敵国の要塞前にて奴は正面から進んで行った。
敵兵A 「誰か一人でこちらに向かって来るぞ」
敵兵B「見たところ戦闘員ではないようだが念のため威嚇射撃をしろ」
敵兵A「はい」
奴の足元に銃弾が数発撃ち込まれたが前進し続けた。
敵兵B 「ここに何の用だ?」
奴は持っていたノコギリと不思議な苗木、肥料用と明記された液体を見せた。
敵兵B 「ああ、裏山の手入れか?なら行ってよい」
奴は山に入ると生い茂った木々をノコギリで伐ると不思議な苗木を植えては引火性の強い液体を注いだ。
奴は伐採と苗木を植える、引火性の強い液体を撒く事を繰り返した。数ヶ月もすると山々は下部のも木は無くなり中腹から上は不思議な苗木だけになった。
そして季節は雨季に入り連日雨続きになり山々は土砂崩れ寸前の状態になった、奴は敵の要塞に土砂が流れるように山々の下部に爆弾を仕掛けた。奴は爆弾のスイッチを押すと次々に土砂崩れが起こり敵の要塞へと流れ込んだ、そして引火性の強い液体を十分に含んだ苗木に火を付けると敵の要塞の中は火の海に包まれ敵兵及び要塞は壊滅した。