大統領「今日、君たちに集まってもらったのは最近世間を騒がせて居る奴についてだ」
保安部隊隊長「大統領はその人物を知っているのですか?」
犯罪組織リーダー「教えてくれれば組織を総動員して殺してやるよ」
大統領「君たちの気持ちも解るがまずは軍最高司令官から話を聞いてくれ」
軍最高司令官「それでは奴の事を話させてもらおう、君たちはあの30年戦争の結末を知っているか?」
保安部隊隊長「ええ、我が国を中心とする連合軍の勝利に終わったと聞いております」
軍最高司令官「一般的にはそうだが真実は違うのだよ、これを知る者は私と大統領、それに敵国の首相のみだからな」
犯罪組織リーダー「と言うと何なんですかい?」
軍最高司令官「終戦の真実は奴のせいで終わったのだよ」
保安部隊隊長「仰っている意味がよく分からないのですが?」
軍最高司令官「奴には敵も味方も非戦闘員もその土地に半永久的に住めなくなるのも関係無い、ただ自分以外の対象を殲滅する事しか頭にない、あのまま戦争を続けていれば敵国も我が国も滅んでしまうから敵国の首相と話し合い、表だっては我が国を中心とする連合軍の勝利として終戦したのだよ」
保安部隊隊長「奴はそんなに凄いのですか?」
軍最高司令官「ああ、奴は戦時中に敵からも味方からも【視えない殺戮兵器】として恐れられた、これから奴の事を少し話そう」