拾われた猫。





「ハッハッハッ!

いいじゃないか、トシの小姓なんだ。

仲が良さそうじゃないか」



元気の良い笑い声で、静まる朝を制したのはやっぱり近藤勇だった。



けど、土方歳三は呆れてため息をつく。



「あのな、近藤さん。

俺たちは夫婦でも恋人でもないんだ。

上下関係で仲のいいも何もないだろう」



呆れたように言った彼に、「いいじゃないか」と困ったように笑った。



そして近藤勇は思いついたようにこう言った。



「ならば、私のことは『勇』と呼んでくれ」



穏やかに笑う彼の言葉が単純に嬉しかった。



コクンと頷いて、遠慮がちに彼の名前を呼んでみる。



「い…さみ」



瞳だけ上を向かせる。