拾われた猫。





両親のどちらかがこの髪を持っていたのかもしれない。



あの人は私の髪が好きだったのかもしれない。



私は……何も教えてくれなかったあの人が好きだったのかもしれない。




「…だとよ、お前ら」



ニヤリと笑った土方歳三の言葉で、寝ていた人たちがゆっくりと上半身を起こした。



どうやら今の話はすべて聞かれていたようだった。


自室に戻ったはずの2人もひっそりと隠れていたようで、出てきた。




聞かれて悪い話だったわけじゃないけど、むず痒くて居心地が悪い。


自分から話し始めたと言っても、土方歳三に話したこと自体も今考えると少しむず痒い。



でも私の気持ちはきっと、さっきの言葉そのものなんだろう。