宴会もどきが終わったのは月が上がった時だった。
雨も止んで綺麗に月が輝く。
「さて、ほろ酔い気分のまま私は部屋に帰りましょうかね」
私にニコリと笑って、山南敬助は戻っていった。
「部屋をこんなにしてすまないね。
連中もよく眠っているようだし、ここに置いて帰ってもいいかい?」
井上源三郎は申し訳なさそうにそう言った。
コクンと頷くと、優しく微笑んで、彼もまた帰っていった。
残りの人たちは土方歳三以外、潰れて雑魚寝していた。
大の男が重なって寝ている。
私の寝る場所は無いみたいだ。
足の踏み場を探して、縁側に出た。
空の月はいつもと同じなのに、体の中が満ち足りた感覚があった。
「こんなに男が揃いも揃ってたら寝られねぇか」
鬼の副長は穏やかな声で、私の隣に座った。
いつもの威圧するような目じゃなくて、穏やかで優しい目をしていた。

