「お前は総司の手当だ。

……こいつの手当ては…俺がやってやる」




周りを見渡したが、呆れ顔で自分を指名した。



「まとめてしましょうか?」

「いや、お前一人が時間かけることもねぇよ」

「痛っ」



土方歳三は沖田総司の肩を殴りながらそう言った。



「怪我人なのに」と不満を漏らす彼をまた睨みつけた。



「てめぇでまいた種だろうが。

手当されるだけマシだと思え」



彼の言葉からして、全て分かっているように聞こえた。



「平助、お前は道場の掃除だ。

…拭いとけ」

「何で俺?!」

「止めなかったお前も同罪だ」



明らかに巻き添えをくった平助が道場を片付けることになったのだった。