拾われた猫。




「佐之さんに惚れたの?」



次の日は沖田総司が私の監視役だった。


いつものように障子窓の外を見ている私に告げた第一声がそれだった。




「……」



眉を寄せて首を傾げる。



「手を握って話してたからそうだと思ってたよ」


彼はクスクスと笑った。


冗談のつもりだったのだと今更気づく。




この人の冗談は分かりづらい。



眉を寄せて彼を見ていた。




「何?

怒ったの?」



楽しそうな彼に呆れて、視線をまた花に返す。



「佐之さんは気づいてなかったみたいだけど、僕は気づいてたよ」



彼を見ると、私と同じ花を見ていた。