そんな中、余裕そうにクスクスと笑う美人がいた。
「かなり度数が強いお酒でしたが、香月くんが一番よく飲んだみたいですね」
いつの間にか側に来て、楽しそうに眺めていたらしかった。
「…山南さん、笑い事じゃねぇぞ。
ほら、香月。
斎藤が固まってる」
いつでも冷静な鬼の副長は香月雨を斎藤一から引き剥がす。
立たせようとするにも、ふにゃふにゃと足腰が立たない。
倒れそうになるのを、土方歳三が横抱きにする。
「まだ……ここにいたい…」
彼女の小さな呟きは誰の耳にも届いた。
土方歳三は彼女を横抱きにしたまま、再び座った。

