拾われた猫。

◇◆◇◆◇




香月雨を含めた幹部たちは、しばらく縁側で酒を開けていた。



「おーい、皆!」



幹部たちは一斉に振り向くと、近藤勇を支えながら歩く井上源三郎がいた。



井上源三郎にもたれ掛かる様子から、彼は浅い眠りについていることが分かる。




「勇さんが寝ちゃってねー。

他の隊士たちもほとんど眠ってしまっている。

私は勇さんを部屋に連れていったらそのまま寝ることにするよ」




そう言った井上源三郎に、それぞれ声を掛けながら見送る。



だが、ただ1人だけ声を掛けなかった者がいた。



「にゃあー」



ノアはその人物に呼びかけるように見上げた。



「…香月、どうかしたのか?」



いち早く気づいた斎藤一は彼女に話しかけた。


すると、香月雨はゆっくりと斎藤一の顔を見る。



その様子を他の幹部たちは興味深そうに見ていた。