残り数人なのに、体が動かない。 一斉に向かってくるのは見えていた。 ここで私が死んでもこの人数なら中にいる隊士たちだけでも対処できるはずだ。 それにあの幹部たちが死ぬわけがない。 例え対処できなかったとしても、もうすぐ帰ってくるはずだ。 せめて……あと1人だけでも…。 刀に握力を込めるけど、ブランと垂れ下がった腕は上がる気配がない。 近づいてくる刀を睨みつけながら、頭の中で何度も信号を送っていた。 もう駄目だと諦めた時だった。 私を狙っていた数人は、私の前や横に倒れたのだった。