「ぐぁっ!!」
私の前に肩を斬られた男が転がる。
屯所に残っている隊士の数より、攻めてきた敵の方が圧倒的に多かった。
「……くそっ!」
負けじと刀を構える隊士の肩を叩く。
こちらを振り向くと、ハッとした表情になった。
「お前!
いつ逃げたんだ?!」
隊士たちはどよめいて私を見ていた。
「安心しなよ。
私はこっち側だし、拷問室にいた事になってるのもトシの策のうちだから」
冷静に訴えると、隊士たちは軽く混乱を起こしていた。
一から説明するのも正直面倒くさいし、時間が無い。
後の事はトシに任せることにして…。
「動ける奴は動けない奴を連れて中に行って。
あとちゃんと治療もしてあげて」

