拾われた猫。





「は…なして」




総司が何を考えているのか分からないのが、少しだけ怖かった。



残念そうに笑って私から離れてくれた。




そして私の頭をポンポンッと撫でる。




「僕は君を怖がらせたいわけじゃないから」



それだけ言って出て行ってしまった。



トシも一つ溜め息をついて出て行った。


勇は困ったように私に笑いかけて、トシたちの後を追った。



チラリと私を見て、平助もつられるように出て行った。




未だにボーッとする左之の目に私は映っていなかった。





「左之?」

「……あぁ」


我に返ったようだったけど、生返事を返して出て行った。