私はトシの頬を両手で包んだ。
トシの顔を見つめて、笑いかける。
「私を信じるって決めたんでしょ?
だったらそんな顔せずに待ってなよ」
トシは一瞬目を見開いて、瞼を閉じた。
そして何かを決心したような表情は私を見た。
トシから手を離そうとした時、片手を掴まれた。
「……」
「トシ?」
何も言わずにただ見つめる彼を見ていると、掴まれていない方の片手を掴まれて、トシと距離が開いた。
「何やってるんです、土方さん。
もうそろそろ出ないと怪しまれますよ」
私の手を掴んだ総司は後ろから私を抱きしめた。
そのまま上を見ると、表情は笑っているのに目が笑っていなかった。
総司は私に気づいて、ニコリと笑いかける。

