拾われた猫。





私はトシの頬を両手で包んだ。




トシの顔を見つめて、笑いかける。



「私を信じるって決めたんでしょ?

だったらそんな顔せずに待ってなよ」




トシは一瞬目を見開いて、瞼を閉じた。



そして何かを決心したような表情は私を見た。



トシから手を離そうとした時、片手を掴まれた。



「……」

「トシ?」



何も言わずにただ見つめる彼を見ていると、掴まれていない方の片手を掴まれて、トシと距離が開いた。



「何やってるんです、土方さん。

もうそろそろ出ないと怪しまれますよ」




私の手を掴んだ総司は後ろから私を抱きしめた。



そのまま上を見ると、表情は笑っているのに目が笑っていなかった。



総司は私に気づいて、ニコリと笑いかける。